連載「頭痛の秘密がここまで解き明かされてきた」第8回

急な片頭痛を何とかしたい!〜最も重要なのは薬を服用するタイミング

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頭痛薬を飲むタイミングは?shutterstock.com

 頭痛薬については、痛い時に飲む「急性期治療薬」と頭痛の回数や程度を弱める「予防薬」があります。10年ほど前に「トリプタン」と呼ばれる急性期の頭痛治療薬が日本でも発売され、その診療は大きく変わりました。今回は、急性期治療薬についてお話ししたいと思います。

頭痛薬は痛みが起こる前に内服する

 みなさんがよくご存知の頭痛の薬としては、アセトアミノフェン、ロキソニン、アスピリン、イブプロフェンなどが頭に浮かぶのではないでしょうか。慢性頭痛の診療ガイドラインでは、以下のような治療を推奨しています。

①軽度~中等度の頭痛→アスピリンなどNSAIDsの内服
②中等度~重度の頭痛→トリプタンの内服
③過去にNSAIDsでは効果がなかった頭痛→トリプタンの内服

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 臨床でもトリプタンを中心に行われています。片頭痛と診断されドクターから処方を受けている人の多くは、トリプタンを内服されていると思います。図に片頭痛の痛みの経過をおおまかに記しましたが、痛みが起こる前に内服するのがよいとされています。

 片頭痛薬剤使用方法については、内服するタイミングや使用量、使用頻度について留意する必要があります。また妊娠中や授乳中の薬剤の対応や医師から適切な説明と指導を受けることがすすめられています。

 急性期の治療薬は以下のように大きく5種類の薬に分類されます。

①アセトアミノフェン 
②非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)
③トリプタン
④制吐薬
⑤エルゴタミン製剤

西郷和真(さいごう・かずまさ)

近畿大学理工学部生命科学科ゲノム情報神経学准教授、近畿大学医学部附属病院神経内科。1992年、近畿大学医学部卒業。近畿大学附属病院、国立呉病院(現国立呉医療センター)、国立精神神経センター神経研究所、米国ユタ大学博士研究員(臨床遺伝学を研究)、ハワードヒューズ医学財団リサーチアソシエイトなどを経て、2003年より近畿大学神経内科学講師および大学院総合理工学研究科講師(兼任)。2015年より現職。東日本大震災後には、東北大学地域支援部門・非常勤講師として公立南三陸診療所での震災支援勤務も経験、2014年より現職。日本認知症学会(専門医、指導医)、日本人類遺伝学会(臨床遺伝専門医、指導医)、日本神経学会(神経内科専門医、指導医)、日本頭痛学会(頭痛専門医、指導医、評議員)、日本抗加齢学会(抗加齢専門医)など幅広く活躍する。

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西郷和真
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