結果的に、年齢にかかわらず上記3つのテストでどれかひとつでも当てはまるものがあれば、「ロコモ度1」ないしは「ロコモ度2」と判定される。
ロコモ度1は、筋力やバランス力が落ちて機能の低下が始まっている状態。定期的な運動と、十分なタンパク質とカルシウムを含んだ、バランスのとれた食事に気をつける必要がある。ロコモ度2は、歩行など基本的な動きの衰えが進んでおり、自立した生活ができなくなるリスクがある。特になにかしらの痛みが伴う場合は、整形外科の専門医を受診した方がいい。
運動器の機能は高齢になって突然落ちるわけではなく、20代、30代から知らず知らずのうちに低下していく。デスクワークでほとんど身体を動かさない人であれば、年齢にかかわらずロコモの兆候が現れるケースも多い。前述のテストで自己判定してみて、焦る人もいるのではないだろうか。
要介護や寝たきりにならず、老年期をイキイキと過ごすには、若いうちから自分の運動器の状態をきちんと把握し"メンテナンス"を行なうことが大切だ。ぜひ定期的にチェックして、ロコモ対策に役立てて欲しい。
(文=編集部)