意識的にデュシェンヌ・スマイルの形を作る
また、「デュシェンヌ・スマイル」は、心だけではなく、身体面の健康も守り、寿命を延ばす効果もあるということを実証した研究も発表されている。
米ミシガン州立大学のグループは、大リーグの選手名鑑の写真からデュシェンヌ・スマイルかどうかを調べ、その選手の寿命との相関関係を調べた。その結果、デュシェンヌ・スマイルかどうかで、平均寿命に7年もの差があることがわかった。そのほか、この表情は心拍数を下げ、心臓病を防ぐ効果もあると報告している。
このような話を聞くと、自分もデュシェンヌ・スマイルでいたいと思うところだが、この笑顔は自然に表れるものなので、作ろうと思ってもなかなか作れない。
しかし、米カリフォルニア大学の研究実験では、この笑顔の「形」を作るだけで、脳が前向きになり、やる気も出やすくなることが判明している。さらに、このデュシェンヌ・スマイル以外の笑顔には、特別な効果は得られないというのだから、どうにかこの形を習得したいものである。
作ろうとしても難しいが、コツとしては、「本当に楽しい/幸せ」と感じている瞬間に、「デュシェンヌ・スマイル」の「形」を意識することだ。「本物の笑顔」が出る瞬間を利用して、表情を意識する。そうすることで、徐々に特別な笑顔が作れるようになっていく。
女性が気にする目じりのシワ。でも、それが「カラスの足跡」のようであったら、それは「幸せの約束」と思い、ぜひ大事にしてほしいものである。
(文=編集部)