破傷風菌の作る毒素による急性の病気です。ケガをした部位より、体内に入り、皮膚の下や筋肉など、空気に触れない組織の中で増殖します。この菌は、湿った土の中に多く、泥の中でのケガは要注意です。稀に犬などの咬み傷から発症することもあります。
破傷風菌が入った後、10日ほどの潜伏期を経て、肩凝り、舌のもつれ、顔がゆがむといった症状で始まり、多くは口が開きにくくなります。次第に嚥下、発語障害、歩行障害が現われ、その後、手足のけいれん発作、やがて全身けいれん発作に進展します。この時、体全体で後ろへ反り返るような硬直が現われるのが特徴的です。しかし、意識はずっとはっきりしています。
体全体で反り返る筋の硬直など症状で診断します。採血で白血球数などの異常値も参考にします。傷から菌自体の捻出はできないことが多いので、症状などで診断がついたら、すぐ治療にかかります。
まず菌の増殖している傷を大きく外科的に切除し、しっかりと消毒を続けます。また早期にヒト破傷風免疫グロブリンを注射します。さらに抗生剤も追加します。けいれんに対しては、人工呼吸なども必要となるので、その対応ができる病院での治療が望ましいでしょう。
インド人介護スタッフの可能性 | |
塩素系洗剤による自殺も苦しまずに死ねない | |
GLP-1 薬、うつ病にも効果あり | |
風邪薬「パブロン」でトリップする人たち | |
松尾芭蕉の死因は旅の疲れ? | |
赤ちゃんの“怒り”は自我の目覚めのサイン | |
「座骨神経痛」という病名は存在しない | |
下痢止めには「正露丸」か「ストッパ」か? | |
世界一の長寿者は256歳だった! | |
「専門家」の発言は信用できるのか? |
前編『コロナだけじゃない。世界中で毎年新たに3億7000万人超の性感染症』
毎年世界中で3億7000万人超の感染者があると言われる性感染症。しかも増加の傾向にある。性感染症専門のクリニックとしてその予防、検査、治療に取り組む内田千秋院長にお話を伺った。
あおぞらクリニック新橋院院長。1967年、大阪市…
(医)スターセルアライアンス スタークリニック …
ジャーナリスト、一般社団法人日本サプリメント協会…