虫歯は大切な歯の働きや形を損なう一番の大敵です。歯についている細菌(ミュータンス菌など)が食べ物カスにある糖分を栄養元として次第に歯の深部まで進行していきます。子どもの虫歯の特長は、歯質がやわらかいので歯髄(神経)に移行しやすく進行が早いことです。
また、永久歯と比べ症状が少なく、初期の段階では痛みを訴えるのは稀であり、症状を訴える時は既に炎症が歯髄(神経)に波及していることが多いため、早期発見・早期治療が困難です。一時期に多数なりやすい、多発性であるということも子どもの虫歯の特長です。また早発性で、生えて間もない時期に虫歯が発生することもあり哺乳との関係が深いと考えられます。
子どもが歯が痛いという場合は、ほとんど虫歯が原因しています。子どもの歯は、大人の歯と違って、虫歯になるとすぐに歯髄に炎症を起こしてしまうことが多いのです。小さな虫歯と思っても、削ってみると歯の表面だけでなく中まで進行していることがあります。
また、6歳臼歯が生えてくる頃、「歯が痛い」と訴えることがあります。その場合は、6歳臼歯の生えるのに伴った歯茎の炎症が原因していることがあります。はえてくる6歳臼歯の周りの歯茎が赤く腫れていたり、歯が汚れていたら6歳臼歯が原因と考えてください。ほとんど一時的な痛みで1〜2日で痛みはなくなりますが、痛くて食事ができないようであれば、歯科医に相談することをお勧めします。
虫歯や歯周病は感染症だということをご存知でしたか? 虫歯や歯周病は口腔内の細菌が原因で起こる病気であることがわかてきています。お子さんに口移しで食事を与えたり、むやみにチューなどしていませんか? これらの行為によって大人の虫歯が感染する可能性もあるのです。注意しましょう。
①強い歯を作る
栄養のバランスのとれた規則正しい食事は、お子様の健康で丈夫な身体をつくり、虫歯に対する抵抗力を高め、歯質のよい強い歯をつくります。
②虫歯菌を減らそう
歯の表面についている細菌は、300~400種類もいます。この細菌は糖分を原料にして歯をとかす強い酸を出します。歯磨きによってこうした細菌を減らします。
③Sugar Control
甘いものコントロールをし、1日の摂取量の糖質量を定め甘いおやつを控えましょう。
虫歯の最善の治療は予防です。普段からの歯磨きの習慣や食生活などがとても大切になってきます。
①生後6ヶ月以降
この時期を過ぎると乳歯が生え始め、歯磨きが必要となります。最初は前歯しか生えていないので、ガーゼ等で拭く程度でも大丈夫ですが、授乳したまま寝かせないのがポイントです。特に寝ている間は、唾液の分泌が少なく前歯が虫歯になりやすいので注意しましょう。
②1~3歳まで
1歳6ヶ月になると、上下の前歯12本と奥歯4本の乳歯が生えてきます。虫歯のお子さんは少ないこの時点で注意していただきたいのが、甘いお菓子やジュースを与えすぎない。哺乳瓶やおしゃぶりはそろそろ卒業させましょう。近年増加傾向の小児の肥満、小児の糖尿病など申告な病気もあります。食生活の配慮は健康的な身体発育のためにも大切なことです。小さなお子様は、お母様のお膝に頭を乗せて磨いてあげるなどするとよいでしょう。
③3歳から
乳歯20本が生えそろい、噛み合わせが確立します。乳臼歯の溝や歯と歯の間に虫歯ができやすくなります。お子様と一緒に歯磨きをしてください。磨き残しが無い様、仕上げを手伝ってあげてください。
④6歳=初めて永久歯が生える頃
6歳くらいになると乳歯の奥に永久歯(第一大臼歯)が生えてきます。この第一大臼歯はとても大切な歯です。歯質が未成熟で溝が深く汚れがたまりやすいのですが、ブラシが奥まで届きにくいので、この時期は特にお母さんもしっかり仕上げ磨きを手伝ってあげて下さい。また、歯科医で相談しフッ素を塗ってもらったり、溝をコーティーングするシーラントという予防処置もあります。
虫歯は回復することのない病気です。歯痛止めは、一時的に痛みを和らげるだけで根本的な治療に歯なりません。虫歯が進行すると痛みが増すばかりでなく、治療にも時間がかかります。痛みだしたら、すぐに歯科医に行かれることをお勧めします。また定期的に歯科への受診をすることがお子さんの虫歯予防、早期発見・早期治療につながります。本人・お母さん・歯科医の協力が必要です。
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