連載「気まぐれ形態学アナリシス」第3回

「解剖学」の基礎知識こそが実生活の中での「社会解剖学」へとつながっていく

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研修会では解剖学は学びなおせない

 医師の国家試験に合格した後に参加する研修会で、学びなおせるじゃないと思われるだろう。しかし、現在の研修会は、臨床医療に関する研修会がほとんどだ。これらの研修会においても、基礎分野のものもあるが、「参加している研修会の分野における基礎」でしかない。

 医師になってから基礎の科目だけを学びなおしのできる講習会が、もの凄く少なく感じる。確かに基礎の研修会よりも臨床の研修会のほうが現場に直結しているので、コメディカルスタッフとしては即戦力になる研修会のほうが人気だ。しかも、臨床医学の技術やシステムは日進月歩で進んでいる。しかし、これらのベースとなるのは、やはり基礎科目だ。

 基礎と臨床の関係は、3階建ての建物と同じだ。一階部分が基礎医学、二階部分が臨床理論、三階部分が臨床実技だと思っている。今は臨床実技に関してのものは、もの凄くたくさん存在している。しかし臨床の土台となっているものが、基礎医学なのではないだろうか? 基礎医学の重要性は、医療分野だけでなく一般の研究全般で言えることではないだろうか?

 昨今の先端医療や近年のノーベル賞受賞者の研究を見ていて思うことは、1970~80年代の基礎研究成果が臨床に応用されたものが多い。

 生活、教育、臨床と段階を踏んで話を進めたが、臨床に至って、最先端の研究に至っても、基礎医学という分野は重要だ。この基礎医学分野の延長には、日常生活が絡んでくる。このように解剖学は、社会という実生活と密接な部分もあるので、最初の言葉である「社会解剖学」な一面もあるのだ。

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