新型コロナへの過剰反応、アメリカのインフルエンザではすでに死者1万人超、パンデミックに備えるべきこと

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新型コロナへの過剰反応、アメリカのインフルエンザではすでに死者1万人超、パンデミックに備えるべきことの画像1新型コロナより今年はインフルのほうが怖い!?

 新型コロナウイルス感染症の実態がようやく見えてきました。パニックを起こしかけた日本ですが、専門家の方々の怒涛の発信で、多くの医療者はだいぶ冷静に見られるようになってきたのではないでしょうか? 

同じコロナウイルス肺炎であるSARSやMERSより致死率はずっと低く、感染率は麻疹や水痘の方がかなり高そうです。海外を行き来する人が多い地域に開業する一臨床医としてはリアルタイムで情報を入手できるSNSの発達は本当にありがたいものです。

新型コロナの迅速検査はなく、一般の医療機関にはない

 さて国民の皆さんには、この機に新型コロナに限らず、インフルエンザでも麻疹でも、感染しやすい病気を疑った時の受診行動を見直していただきたいと思います。

 まず、診断のために医療機関を受診することはやめましょう。例えば新型コロナの検査にインフルエンザのような迅速検査はなく、診断には特別な検査が必要で一般の医療機関で検査はできません。受けられる人は限定的で自費であっても自分の希望では受けられません。インフルエンザには迅速検査がありますが、感度が低く、この検査が陰性でもインフルエンザを否定することは出来ません。インフルエンザで軽症でも、熱がなくとも医療機関を受診する人があとを絶たないのは、大抵、学校や会社を「公的に」休むための診断が必要だからです(これも再考が必要です)。

軽症で受診して免疫力が落ちた他の人にうつしというリスク

 一番問題なのは、治療の要らない軽症者が医療機関を受診することで、重篤な疾患を抱えている患者さんがたくさんいる医療機関でウイルスをばらまいてしまうことです。麻疹、風疹、水疱瘡は、治療できなくても診断が必要かもしれませんが、とにかく感染力が強くて、特に麻疹や水痘は患者さんと同じ空間にいただけで感染します(空気感染)ので、あらかじめ連絡して受診していただかないと大変なことになり得ます。

 残念ながら、現在医療機関が入り口で仕分けをして、感染症の患者から他の患者を守っているケースは稀です。抗がん剤で治療中の人、自己免疫性疾患で治療中の人、ステロイドを内服中の人、呼吸機能が落ちた人、そんな免疫力が落ちた人の横に、他人にうつしやすいウイルスを持った人が座っていたら、どうなるか想像がつきますか?

 知らないうちに自分のばらまいたウイルスで、誰かが亡くなっているかもしれないのです。自分を守ることと同時に他者への想像力を働かせてください。

 この際、指定医療機関以外の大きな病院はアクセス制限をして、他人にうつしやすい感染症が疑われる人の受診を制限された方がいいでしょう。そうでなければ、それ以外の重大な疾患を持つ患者さんを守れません。安心して通院し治療が受けられる権利を確保することは大切です。役割分担をして、治療を優先させるべき疾患を分けていただく方が理にかなっています。

 2月1日の「新・情報7days」という番組で、武漢からのツアー客を乗せたバスの運転手とバスガイドさんがどのようにして感染したか、実証実験をやっていました。とてもわかりやすい実験で、あれを見た方は、感染の可能性がある局面では、あちこち触れた手で目をこすったり、鼻や口を触る前に手指のアルコール消毒が必要だと理解されたのではないでしょうか。また、インフルエンザ等の感染性疾患にうつったかなと思った本人は、人にうつさないよう、医療機関に入る時は入り口で手指のアルコール消毒をし、その後も目や鼻や口を触る度(マスクの上からでも触る度)アルコール消毒しないと、ウイルスの拡散を防ぐことは出来ません。こういう基本的なことを学校で是非教えて欲しいですね。

難治性むちうち症からなぜ多くの不定愁訴がおきてしまうのか?
難治性のむちうち症を改善 後編 東京脳神経センター 整形外科・脊椎外科部長 川口浩医師

前編『画像診断できない難治性のむちうち症を独自の治療法で改善』

原因不明で治療法がなく多くの患者さんが回復をあきらめていた難治性のむちうち症。東京脳神経センターで進む独自の治療で、めまい、動機、吐き気などの全身症状やうつ症状などの不定愁訴が大幅に改善しているという。その具体的な成果についてお話を伺った。

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Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

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一般社団法人日本薬業研修センター漢方講座執筆・編…

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