鼻を美容整形すると「魅力的」「健康な成功者」と認識されるという調査結果

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<鼻の整形>に価値があるか――決めるのは患者自身

 しかし、今回の知見を「慎重に解釈すべき」と警鐘を鳴らす人物もいる。自身も形成外科医であるClinton Humphrey氏(カンザス大学ヘルスシステム)もその一人で、まずは「鼻形成術には6000~2万5000ドルもの高額な費用がかかり、保険適用されないのが一般的だ」という点を指摘。

 件の鼻形成術は美容整形の中でも「特に難しい施術」である点も挙げながら、今回のIshii氏らの研究が「理想的」とあらかじめ判定された患者だけを評価対象に選定していることに言及。

 「自分自身も鼻形成術には最善を尽くして臨んでいるが、全ての患者において『理想的な結果』が得られるわけではありません」とHumphrey氏は述べた。

 「なので、今回の知見を以って、鼻形成術を受ければ誰もが他者から健康で魅力的で成功者として映る(認識される)と解釈するのは正直、誤りだと言わざるをえない」(Humphrey氏)

 この点に関してはIshii氏らも、「鼻形成術に価値があるかどうかを決めるのは患者自身だ」という注釈は添付しているのだが――。

美容整形・美容医療を受けたい理由は「自分が心地よくあるため」

 美容整形に対する日本人の意識変化については特集「美容医療」(『国民生活』2014年3月号掲載)に寄稿された谷本奈穂氏(関西大学総合情報学部教授)の報告が興味ぶかい。

 「社会学からひもとく美容整形と美容医療」と題された同報告では、筆者による2013年の調査結果(20代~60代までの男女各1030人対象)を紹介。うち「美容整形・美容医療を受けたい理由」に関しては、「自分が心地よくあるため」が最多(44.1%)だったとして、以下のように結論づけている。

 「これは2013年だけではなく、2011年、2003~2005年の調査でも同様」であり、「『自己満足のため』『自分が心地よくあるため』という言い方は、近年、美容整形や美容医療の『正当な』理由として認知されているようです」

 そういえば先日、米国でも活躍する女優の工藤夕貴さんが、何かといえば「劣化(した)」と騒ぐネット投稿者の大人げない美意識に反論し、それは「進化(である)」と発言して共感を集めた。
 
 もし「自分が心地よくあるため」ならば、こうした心の持ちよう一つから輝きは生まれるのではなかろうか。
(文=編集部)

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