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【連載「眼病平癒のエビデンス」第9回】

10月以降、はやり目(流行性角結膜炎)が増加中! 感染拡大を防ぐには?

 学校保健安全法では、流行性角結膜炎に罹った児童や生徒は、症状が改善し医師の許可が出るまで出席停止となります。出席停止の期間はおおむね1〜2週間となりますが、結膜炎の程度や症状により異なるので、眼科医とご相談ください。成人は、特に決まりはありませんが、感染拡大防止のマナーとして、はやり目に感染したことを職場に報告し、就労の可否を相談してください。

 予防は、流水による手洗いが最も効果があります。また、目が赤い人の触れた物には触らない、共有しない。家庭内では、目が赤い人は最後に入浴する、タオルは別にすることも大切です。

 重症化してから受診する人の中には、コンタクトが合わないから充血した、二日酔いで充血したなどと自己判断をしてしまい、受診が遅くなった人がいます。

 片目だけ充血し、目やにで目が開かない、ゴロゴロする、眩しいなどの症状があったら、早めに眼科を受診することが自分のためでもあり、感染拡大の防止にもなります。

連載「眼病平癒のエビデンス」のバックナンバー

高橋現一郎(たかはし・げんいちろう)

くにたち駅前眼科クリニック院長。1986年、東京慈恵会医科大学卒業。98年、東京慈恵会医科大学眼科学教室講師、2002年、Discoveries in sight laboratory, Devers eye institute(米国)留学、2006年、東京慈恵会医科大学附属青戸病院眼科診療部長、東京慈恵会医科大学眼科学講座准教授、2012年より東京慈恵会医科大学葛飾医療センター眼科診療部長。2019年4月より現職。
日本眼科学会専門医・指導医、東京緑内障セミナー幹事、国際視野学会会員。厚労省「重篤副作用疾患別対応マニュアル作成委員会」委員、日本眼科手術学会理事、日本緑内障学会評議員、日本神経眼科学会評議員などを歴任。

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