手術で大切なことは時間ではなく合併症が起きた時の適切な対処
眼科に限らず手術で大切なことは、時間ではなく合併症が起きた時に適切な対応が取れるかどうかです。大学病院などの教育機関では、まず、合併症を起こさないで手術を終えられるように指導し、十分な技量が習得されたら合併症の対策を学びます。合併症の対策が適切にできて一人前の術者と言えるようになるのです。
患者さんの希望により4分で手術をすることを売りにしている眼科医に紹介したら、「白内障が進行しているからうちの病院ではできません」と返されたと言う話も聞いたことがあります。
患者さんはテレビや雑誌などのマスコミから情報を得ることも多いとは思いますが、その様な情報を鵜呑みにせず、自分の目の状態や白内障の程度を担当医から良く聞いて、手術を決めることが重要だと思われます。