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【連載「恐ろしい危険ドラッグ中毒」第23回】

【閲覧注意】自家製合成麻薬「クロコダイル」は中毒患者の相貌を短期間でゾンビ化する! 

クロコダイルで激変した中毒者の顔つき(次頁にはグロテスクな画像が含まれます。閲覧にはご注意ください)

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27歳時、30歳時~ノースボチ通信社

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48歳時、49歳時、52歳時、53歳時~ノースボチ通信社

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32歳時、36歳時、37歳時、42歳時~ノースボチ通信社

 クロコダイル中毒患者の相貌の変化は、覚せい剤、コカイン、ヘロインなどの中毒患者に似た症状、即ち顔は痩せこけ、目の周囲がくぼみ、皺っぽくなり、顔面をかきむしるために出来上がる小さな傷跡が多数認められ、髪は乱れ、更に精神的に極端なうつ状態になり、無欲状顔貌を呈することになる。

 顔面の血流障害により、無数の緑黒色の斑点形成や水腫れを認めることも大きな特徴である。覚せい剤などと比較して恐ろしいのは、これらの変化が非常に早期に認められ、数か月後には原型をとどめないような顔貌に変化し、元に戻ることはもはや不可能となる。本稿では患者の相貌の変化について、ロシアの通信社ノースボチが発表した写真を掲載して紹介する。
 
 ロシアでクロコダイルによる患者の短期間での劇的な相貌、全身の変化を、爆発的に汚染される前に徹底した社会的啓蒙活動を展開されていれば、今日認められる悲惨な現象はかくも拡大することはなかったものと思われて残念でならない。

 わが国でもロシアでの悲劇を「対岸の火事」として見過ごすことはせず、その危険性についての十分な注意喚起が是非とも必要であろう。

連載「恐ろしい危険ドラッグ中毒」バックナンバー

横山隆(よこやま・たかし)

小笠原記念札幌病院腎臓内科。日本中毒学会認定クリニカルトキシコロジスト、日本腎臓学会および日本透析学会専門医、指導医。
1977年、札幌医科大学卒、青森県立病院、国立西札幌病院、東京女子医科大学腎臓病総合医療センター助手、札幌徳洲会病院腎臓内科部長、札幌東徳洲会病院腎臓内科・血液浄化センター長などを経て、2014年より札幌中央病院腎臓内科・透析センター長などをへて現職。
専門領域:急性薬物中毒患者の治療特に急性血液浄化療法、透析療法および急性、慢性腎臓病患者の治療。
所属学会:日本中毒学会、日本腎臓学会、日本透析医学会、日本内科学会、日本小児科学会、日本アフェレシス学会、日本急性血液浄化学会、国際腎臓学会、米国腎臓学会、欧州透析移植学会など。

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