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【連載「恐ろしい危険ドラッグ中毒」第49回】

姿や形を変えて「覚醒剤」や「大麻」が社会に広く深く蔓延している! 

合法化されている大麻リキッドも存在するが……

 その一方で、合法化されている大麻リキッドも存在する。

 THCは大麻草の葉や花に含まれているが、大麻の茎や種子に多く含まれるCBD(CannaBiDiol:カンナビジオール)はTHCとは異なり、心身をリラックスさせ落ち着いた気分が得られる効果がある。CBDリキッドは欧州や米国で製造され、我が国でも正規代理店によりインターネットを通じて購入可能だ。

 しかし、ネットでの取引が盛んになるにつれて、CBDリキッドと称してTHCなどの不法成分が混入されている製品が、法の網をかいくぐって販売され、そらが蔓延する可能性にもある。留意が必要だ。

 「大麻リキッドは成分内容がわからない物質が混入されている可能性がある製品も認められるので怖い!」――。このことを常に認識すべきであろう。
(文=横山隆)

連載「恐ろしい危険ドラッグ中毒」バックナンバー

横山隆(よこやま・たかし)

小笠原記念札幌病院腎臓内科。日本中毒学会認定クリニカルトキシコロジスト、日本腎臓学会および日本透析学会専門医、指導医。
1977年、札幌医科大学卒、青森県立病院、国立西札幌病院、東京女子医科大学腎臓病総合医療センター助手、札幌徳洲会病院腎臓内科部長、札幌東徳洲会病院腎臓内科・血液浄化センター長などを経て、2014年より札幌中央病院腎臓内科・透析センター長などをへて現職。
専門領域:急性薬物中毒患者の治療特に急性血液浄化療法、透析療法および急性、慢性腎臓病患者の治療。
所属学会:日本中毒学会、日本腎臓学会、日本透析医学会、日本内科学会、日本小児科学会、日本アフェレシス学会、日本急性血液浄化学会、国際腎臓学会、米国腎臓学会、欧州透析移植学会など。

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