MENU

週1時間だけの運動で、 うつ病の発症リスクが12%も低下!

うつ病は、風邪か乗り物酔い。短所ではなく長所。自己成長の証明!

 運動は、血行を促し、ホメオスタシス(生体恒常性)を向上させ、免疫力を強化するので、うつ病のメンタルヘルスを改善する。そのエビデンスを裏付ける知見は数多い。

 本サイトのコンテンツもぜひ参考にしてほしい。
『うつの予防は幅広い視野と「雑談力」がカギに! "リワーク"の現状とは?』
『「新型うつ」はどう治す?~心理的な背景にある〈偏り〉の改善がカギに』
『インスタグラムの写真でうつ病診断?AIが高確率で正確に診断』
『「腸内細菌」が「性格」も決める! 脳内物質に影響を与えて「ネガティブな感情」に』

 さて、うつ病は難病に見える。だが、難病がゆえの「極私的・心理的な内因」が複雑に絡む場合が少なくない。

 たとえば、イジメ体験者なら、劣等意識や屈辱感を吹っ切ろうと、自分に過大な負荷をかけるかもしれない。短所を克服し、長所を認められようと背伸びもする。ところが、現実は重い。自分との葛藤が深まるほかない。
 
 環境の急変という外的要因が、負荷に加われば、どうだろう。

 就職、降格、転勤、失業、失敗、定年退職のほか、発病、事故、妊娠、出産、養育、子どもの就職・結婚、家庭内の不和・離婚、貧困、税金・相続問題、近親者の死別など、どれもここれも、環境への適応障害の片道切符になりかねない要因ばかりだ。

 しかも、生真面目で責任感が強い。人に好かれ、信頼される。そんな人ほど、なりたい自分となりきれない自分の落差に悩む。ストレスが嵩じて、心身のバランスを失う。躁状態と抑うつ状態を繰り返す双極性うつ病に陥るのは目に見えている。

 他人の苦しみをあげつらうのは容易い。しかし、完璧や完全を求めすぎない。少しズボラな自分も許す。失敗も成功の一歩と大目に見る。自己肯定感を忘れない。そんなマインドも必要かもしれない。

 うつ病は、風邪か乗り物酔い。短所ではなく長所。自己成長の証明。そんな風に観念すれば、少しは気が楽になるだろうか。
(文=編集部)

関連記事
アクセスランキング
専門家一覧
Doctors marche