生物農薬を使っていても決して安全ではない!
プロシミドンのような化学農薬を避け、生物農薬を使っているイチゴ農園も増えているが、生物農薬だから環境にも人体にもやさしいと思い込むのも危険といえる。
茎葉が溶けるように腐り、さらに病気が進行すると灰色のカビに覆われたようになるイチゴの「灰カビ病」対策にバチルス属細菌が生物農薬として利用されているが、その補完剤としてクリーンアップという農薬が使われることが多い。
このクリーンアップには銅剤が加えられているのだ。イチゴに残留していれば、銅による薬害が心配される。銅(酸化銅)の毒性については、「経口摂取後に腎臓、肝臓に影響を与えることがある。これらの影響は遅れて現れることがある」(国際化学物質安全カード)と、指摘されている。
イチゴ狩りに行くときは、少なくとも、これら農薬の使用有無を確認することが大切だ。ホームページなどで害虫の防除記録、イチゴの残留検査結果などを公開している農園も多くなっているので、慎重に選ぶことで農薬の危険性を回避できる。
そして、イチゴ狩りの際は、大きなペットボトルを必ず持参してほしい。水洗いをしてからイチゴを食べるようにすればさらに安全性は増す。
イチゴ狩りでも家族の安全には留意しておきたいものだ。