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【シリーズ「子どもには絶対に使ってはいけない生活用品」第22回】

米FDAが抗菌石鹸を販売禁止に! いわゆる「経皮毒」に注意すべき?

経皮吸収率が高い赤ちゃん・子ども・老人は要注意

 抗菌石鹸などに殺菌成分として使われているトリクロサンは、経口・皮膚を経由して簡単に体内に浸透する性質がある。ミシガン大学の調査では90人中37人(41%)の尿・血液・鼻水・母乳などからトリクロサンが検出されている。

 母乳からも検出されているということであるから、母親から子どもの体内にも移動してしまうと考えられる。

 「経皮毒」から家族を守るには、日頃、使っている日用品をチェックし、成分に有害な化学物質が使用されていないかをよく確認することだ。決して「ちょっと気になるけど食べるものではないから大丈夫でしょう」とか思わないことだ。

 ネットなどで探せば、皮膚に使用する商品でも安全でしかもコストパフォーマンスの良い製品は多くある。

 特に注意が必要なのは経皮吸収率が高いといわれる、赤ちゃん、子ども、そして老人の方だ。とりわけ、赤ちゃんは皮膚のバリアである角質層が未形成なので、無防備に有害化学物質を受け入れてしまう。

 たとえ微量でも、有害な化学物質を毎日、皮膚から吸収していけば、それらの一部は体内に蓄積していくということを忘れてはいけない。

シリーズ「子どもには絶対に使ってはいけない生活用品」バックナンバー
http://healthpress.jp/mt/mt-search.fcgi?IncludeBlogs=2,7&limit=17&tag=子どもには絶対に使ってはいけない生活用品

郡司和夫(ぐんじ・かずお)

フリージャーナリスト。1949年、東京都生れ。法政大学卒。食品汚染、環境問題の一線に立ち、雑誌の特集記事を中心に執筆活動を行っている。主な著書に『「赤ちゃん」が危ない』(情報センター出版局)、『食品のカラクリ』(宝島社)、『これを食べてはいけない』(三笠書房)、『生活用品の危険度調べました』(三才ブックス)、『シックハウス症候群』(東洋経済新報社)、『体をこわす添加物から身を守る本』(三笠書房・知的生き方文庫)など多数。

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