ジャガイモは90、高GI値のなかでもトップクラス
高GI値の食品を食べると、急激に上昇した血糖値を下げるため、インスリンが多量に分泌される。インスリンには脂肪の合成を高め、分解を抑制する作用もあるので、GI値が高い食品を摂ると脂肪が蓄積されやすくなる。
一方、GI値が低い食品を摂ったときほど血糖値の上昇は遅くなるため、血糖値が高い人は「GI値の低い食材」の摂取が推奨されている。
低GI値の食べ物は、ダイエットにも最適だ。低炭水化物ダイエットで摂取する食品の目安ともなっている。
当サイトでも、高GI値の食品がもたらす影響について紹介してきた。
「女性は注意! うつ病になるリスクを2割もアップさせる食品とは?」http://healthpress.jp/2015/09/-2-1.html
白米、そうめん、ラーメン、パンなど、いわゆる炭水化物は全体的にGI値が高め。特に食パン(91)とフランスパン(93)はGI値が高い。
ちなみにジャガイモGI値は90。60以上が高GI値とされるなかでも、トップクラスの数値だ。野菜類のなかでは高めとされるニンジン(80)、トウモロコシ(75)を大きく引き離す。
なお、食品によってGI値は異なり、たとえば白米はGI値88なのに対して、玄米は55。米や麦などは、精白されていない方が食物繊維やミネラルが残っているためGI値が低い。
米なら白米よりも玄米、パンなら白パンよりも全粒粉パンの方がGI値は低い。これは前述の研究で、「焼き」「ゆで」「マッシュ」より「揚げ」のほうが高血圧リスクの上昇を招くと示唆されたことにも呼応する。
世界中で食べられている野菜の定番中の定番であるジャガイモ。調理や加工次第で変化するGI値を把握しておくことは重要だ。
(文=編集部)