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なぜ大人になると時間が短く感じられるのか? ジャネの法則とは?

ジャネの法則を克服するためには?

 では、「新しい体験や学習による経験の量と質の総和」を5倍に高め、歳を重ねると時間を速く短く感じるとするジャネの法則を克服するためには、どうすればいいだろうか?

 たとえば、幾つになっても、ゴールと目標を持ちつつ、様々な経験や挑戦を止めない。勇気や好奇心や情熱を燃やし、新しい自分の可能性を開発し続ける。失敗を恐れず、後悔せず、希望を諦めず、充実感・満足感・達成感を実感しながら生きる。常にポジティブに前向きに考えて行動する。いつも小学校1年生のワクワク・ドキドキの気持ちを忘れない。つまるところ、若々しさや向上心を心がけることに尽きる。

 このように、未来に向かって意欲的にチャレンジしながら、新しい体験や学習による経験量の総和を増やせば増やすほど、歳を重ねても時間の流れはゆっくりと長く感じられる。5倍の勇気・好奇心・健康さえあれば、10歳のような若々しさを感じながら、ゆっくりと、ゆったりと生きられる。

 なぜなら、人間は快楽を好み、幸福を求め、成長を願い、貢献することに喜びを感じる社会的な動物だからだ。つまり、神経伝達物質のドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンが分泌されればされるほど、多幸感、快感、自己肯定感が煽られ、ますますアクティブにポジティブに考え、行動するからに他ならない。

 1日24時間、1年365日という時計時間は一生変わらない。だが、大脳にセットされている生理時間は、自分の意識や行動を変えれば、いくらでも変えられる。一瞬一瞬を生ききる。捲まず撓まず走り続ける。その時、あなたの人生の生理時計は、ゆっくりと長く逞しく、時を刻んでいるだろう。
(文=編集部)

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