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【シリーズ「熱中症をあなどるな!」 第2回】

熱中症は、高温多湿の日、日差しや照り返しが強い日、風が弱い日などに要注意!

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熱中症の危険は炎天下だけではない

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 喉もと過ぐれば熱さを忘るという。だが、戦後70年の今夏、戦禍の記憶と平和の尊さだけは忘れないでいたい。紫陽花を見つめ、梅雨開けを待ちつつ、雨晴れて傘を忘る夏になった。熱い恋は冷めやすいが、熱中症の熱は、なにかと悩ましく厄介だ。

 熱中症は、なぜ起きるのだろうか? 体温調節の仕組みをおさらいしよう。

 熱は温度の高い方から低い方へ流れる。ヒトの体は、暑さを感じると血流がよくなり、発汗して体温を下げる。熱を作り出して血流がよくなる働きを産熱、発汗して体外に熱を逃がす働きを放熱という。ヒトの体は、産熱と放熱のバランスをとりながら、体温を36~37℃に保っている。

 体温が気温よりも高い時は、熱は皮膚から空気中へ移りやすくなるため発汗が強まり、体温の上昇が抑えられる。一方、体温が気温よりも低い特は、熱は皮膚から空気中へ移りにくくなるため発汗が弱まり、体温の下降が抑えられる。

 この体温調節のバランスが崩れた時に起こるのが熱中症だ。

 気温が高い状態が長引くと、大量に発汗して水分や塩分が失われる。血液中の水分が奪われれば、発汗が弱まり、臓器に流れる血流量が減る。同時に、湿度が高い状態が長引けば、発汗が抑えられ、熱が皮膚の表面にこもるので、放熱しなくなる。その結果、熱中症が引き起こされる。

梅雨の晴れ間や梅雨明けの時期、熱帯夜にも要注意!

 たとえば、最高気温が30度以上の真夏日。気温が高く、湿度が75%以上になると、汗は流れ落ちる。しかし、ほとんど蒸発しないため、発汗による体温調節ができなくなり、熱中症にかかりやすくなる。さらに、体温が37℃を超えると皮膚の血管が拡がり、皮膚の血液量が増えるので、放熱が促される。だが、体温がさらに上昇するにつれて、発汗によって体の水分量が激減すると、心臓や脳を守るために皮膚の血管が収縮し始めるので、放熱しなくなり、熱中症に襲われるリスクが一気に高まるのだ。

 このように熱中症は、体温を調整する機能がコントロールできず、体温が急上昇する機能障害だ。だが、炎天下ばかりでなく、室内で静かに過ごしていても起こり得る。高齢者や病人だけでなく、室内で熱中症にかかる人も少なくない。

 どのような日に注意したらいいのだろうか?

 7〜8月は、日中の最高気温が高くなった日に熱中症の患者が急増している。梅雨の晴れ間や、梅雨明けの急に蒸し暑くなった時期は、体がまだ暑さに慣れていないため、汗を上手くかけず、体温調節をスムーズにできない。暑い日が続くと、次第に身体が暑さに慣れてくる。これを暑熱順化(しょねつじゅんか)という。

 とくに注意したい日は、高気温、高湿度の日、日差しや照り返しが強い日、急に暑くなった日、風が弱い日だ。熱帯夜が続くと、夜間も体温が高いため、熱中症が起こりやすくなるので注意しよう。
(文=編集部)

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