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デンタルフロスを使うと出血するのはなぜ? 正しい使い方とは

デンタルフロスを使うと血が出るのはなぜ?

 デンタルフロスを使っているときに血が出る場合がある。使い方を間違っているのか? あるいは歯科医などを受診した方がいいのか?

 デンタルフロスの重要性やデンタルフロスの正しい使い方を、デンタルみつはしの三橋純院長に伺った。

「フロスで出血するのは歯肉以外にはあり得ないので、出血の原因としては二通りが考えられます。ひとつは歯肉に炎症があり、そこにフロスが触れたことにより出血する場合です」

「歯肉にはばい菌を排除するためにさまざまな血液成分が集まってくるため、腫れて出血しやすくなっています。フロスは炎症の原因である歯や歯根の表面に付着しているばい菌を除去するために使うわけですが、その際に周囲の腫れている歯肉に触れてしまうことがあります。むしろ全く歯肉に触れずに使うことは難しいかもしれません。腫れている歯肉は易出血性(容易に出血する)なので、フロスが触れたところから出血してしまうことがあります」

「二つ目は、誤ったフロスの使い方のために、歯肉が裂けて出血する場合です。歯肉に炎症はないのですが、フロスが歯や歯根面に沿っていなかったり、沿っていても余りにも深く歯肉方向へ押し入れて使用したために歯肉が裂けて出血してしまうことがあります。糸や紙でも指先が裂けてしまうことがありますが、これと同じことです」

「私の経験から言うと、几帳面に歯の清掃をする方のほうが起こしやすいケースです。しっかり汚れをそぎ落とそうと力を入れ、歯肉が裂けてしまい、そのことで歯茎に違和感を持ち“汚れが残っているのかな?”と思いさらに深くフロスを入れるので重症化してしまうこともあります」

「どちらも出血するということは何らかの異常があるわけですが、出血が長く続くようなら歯科医で診てもらうことをお勧めします。またデンタルフロスの使い方が分からない場合は、歯科医師や歯科衛生士に相談してください」

 厚生労働省のe-ヘルスネットでは動画「デンタルフロスの使い方」を公開している。参考にして欲しい。
(文=編集部)


三橋純(みつはし・じゅん)

医療法人社団 顕歯会 デンタルみつはし 理事長。1989年、新潟大学歯学部卒業後、東京歯科研究会、三橋歯科医院(新潟市)、荒木歯科医院(東京都大田区)を経て2000年にデンタルみつはし開業。2006年、日本顕微鏡歯科学会理事、2009年、日本顕微鏡歯科学会副会長、2010年より「顕微鏡歯科ネットワークジャパン」発起人・認定医。主な著書に『顕微鏡歯科入門』、月刊「歯界展望」別冊『顕微鏡歯科を始めよう』、『写真でわかるラバーダム防湿法』、その他、雑誌への掲載論文多数。

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