コンタクト使用者の約3人に1人が就寝時に外していない
さらに報告書では、外見を変えるためのカラーコンタクトなどのデコラティブ・コンタクトレンズの危険性を示した例も紹介されている。
この症例は18歳の男性で、処方箋なしで購入したデコラティブ・コンタクトレンズを装着したまま寝てしまったところ角膜潰瘍を来たし、傷が残ってしまった。
CDCによると、コンタクトレンズ使用者の約3人に1人が就寝時や昼寝の際にコンタクトレンズを外していないとみられている。
専門家のひとりで米レノックス・ヒル病院の眼科医であるMark Fromer氏は、次のように説明している。
「目を閉じていると眼に十分な酸素が届きにくくなるだけでなく、装着したまま一晩寝るとコンタクトレンズに付着した細菌が7~8時間かけて繁殖することになる」
こうした眼の感染が原因で角膜に潰瘍ができると視力が低下し、治療しないと失明する場合もある。
Fromer氏は「角膜潰瘍には失明の危険性があり、痛みも伴う。角膜の潰瘍から穿孔が生じたり、角膜に深い傷が残ってしまう場合もある」と説明。
その上で、「私の患者にコンタクトレンズを装着したまま寝る人はいないが、もしそのような患者が来たら、すぐにそうした習慣をやめさせるだろう」と話している。
(文=編集部)