ソーダなしではいられない!?
Sandon氏は「実際は、今回の課税に反発した市民らが、一時的に加糖飲料を買わなくなっただけなのではないのか。ソーダなしではいられないというような人々が再び買う可能性は、やはり否めない」と話す。
そして「ソーダ税の導入自体、以前からそれほどソーダ類が好きではなかった人たちや、課税対象となる以前から『飲むのを控えよう』と思いかけていた層には有効かもしれない。
だが、いわゆる『罪の税』とも称されるタバコ税や酒税(SIN TAX)と同様、人一倍のソーダ好きにも影響を与えるようにするためには、相応の税率引き上げが必要不可欠だろう」と分析する。
最後に、肥満問題への意識や取り組みが世界比でまだまだ低い日本人にも必読の報告箇所を紹介しておけば、Zhong氏ら調査陣は下記のような解析をしている――。
今回の調査結果を見ると、課税対象内でありながら「引き続き飲まれている商品群」もあった。それは、フレーバーティーの№1ブランである「Snapple」や「Sunny Delight」などのフルーツ味のジュース類であった。
その一方で、12オンスの缶入り「コーラ」や「ダイエットコーラ」が飲まれなくなってきた傾向も明らかになった。
その点について調査陣は「前者の商品群(フルーツ味のジュース類)も含有する糖分量自体は炭酸ドリンクと変わらないが、フルーツ味のジュースの場合、『炭酸飲料よりは健康的だ』という一般的な誤解があるのではなかろうか」という見方をしている。
そう、このての健康をめぐる「誤解あるある」に、国境はないのかもしれない。
「ソーダ税? そんなの関係ないしぃ……」と言いつつ、フルーツ味の飲料選びに無頓着なアナタこそ、健康リスクの要注意対象者ですぞ。
(文=編集部)