我が国におけるフグ中毒の発生状況
厚生労働省の食中毒統計資料によると、2007~2016年の10年間では、全国で240件発生し、総患者数は354人で、9人の死亡例が認められたと報告している。
そのほとんどが、自分で釣ってきたり他人から受け取ったりしたフグを、自分自身で調理して中毒症状を呈したケースである。
フグ中毒を起こさないために留意すべきことは、絶対に素人は調理しないこと。特にフグの肝臓、卵巣などの内臓は、フグの種類の如何にかかわらず絶対に口にしてはならない。フグ料理は、資格を有する調理師に任せることが災難に遭わない最も留意すべき点である。
(文=横山隆)