自殺を企てる人々の2年前の兆候を、AIが80%の高精度で判別!
もう一つ、AIが自殺防止に役立ちそうな有望なトピックがある。
2017年3月、米フロリダ州立大学研究チームは、200万人の診療データをAIに学習させ、希死願望を抱きつつ、自殺を企てようとする人々の2年前の兆候を、80%の精度で判別することに成功した。
さらに6月には、テキサス大学の研究チームが、AIによるMRI画像分析手法を投入し
し、うつ病患者を75%の確率で判別することに成功したと発表している。
その他、フェイスブックやインスタグラムなどのSNSの運営企業も、映像、音声、テキストをAIで解析し、自殺予備群を予測する研究に心血を注いでいる。
目に見えない希死願望をAIが可視化する!
このようなスマート(賢明)なAIの大活躍を知れば知るほど、AIが人間の知性を超えるシンギュラリティが早まりそうな気配がする。ホーキング博士らの警告が正夢になるのだろうか?
(文=佐藤博)
*参考:Forbes2017年11月12日「自殺願望の正体」をAIで解明、命を救うイノベーションの最前線」
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171112-00018406-forbes-sci
佐藤博(さとう・ひろし)
大阪生まれ・育ちのジャーナリスト、プランナー、コピーライター、ルポライター、コラムニスト、翻訳者。同志社大学法学部法律学科卒業後、広告エージェンシー、広告企画プロダクションに勤務。1983年にダジュール・コーポレーションを設立。マーケティング・広告・出版・編集・広報に軸足をおき、起業家、経営者、各界の著名人、市井の市民をインタビューしながら、全国で取材活動中。医療従事者、セラピストなどの取材、エビデンスに基づいたデータ・学術論文の調査・研究・翻訳にも積極的に携わっている。