<肩甲骨の張り付き>は肩凝りの原因に
このように肩甲骨の周囲が固まったり、一部の筋肉に負担がかかると、肩凝りとして重だるさを感じる。
だから、<肩甲骨がよく動く→肩甲骨周囲の血行がよくなる→肩凝りが解消>となるわけだ。また、肩甲骨周囲の筋肉をバランスよく鍛えると、僧帽筋の負担が少なくなり、肩凝りが解消される。
肩甲骨周囲の筋肉が固まり、「猫背」の姿勢で呼吸を行うと、自然に呼吸は浅くなる。すると、体中に充分な酸素を送れず、疲れを感じやすくなったり、スッキリしない体調が続くことになる。そんな姿勢では、皮膚や筋肉がたるんでしまい、<張りのない体つき>になる可能性もある。
肩甲骨を正しい位置に戻すことは、肩凝りの改善だけではく、姿勢がよくなり、見た目もよくなる。「肩甲骨はがし」というネーミングは、当たらずとも遠からずというところだろうか。
(文=三木貴弘)