夜勤の「2型糖尿病患者」は血糖値のコントロールも悪くなる
そのほか、夜勤労働者には耳に入れたくない怖い研究発表もある――。
タイ・マヒドン大学の研究チームは、夜勤で働く「2型糖尿病患者」は、昼間労働者に比べて血糖値のコントロールが悪くなるとする研究成果を「ENDO2017(第99回米国内分泌学会年次学術集会展示会」で発表した。
研究チームは、タイで2型糖尿病患者260名(夜勤62名、昼間94名、未就労104名)を対象に、ヘモグロビンA1cの医療記録に基づいて血糖値を判断した。その結果、昼間労働者の平均A1cが7.6%、未就労者が7.5%だったが、夜勤労働者の平均A1cは8.2%と有意に高かった。
夜勤労働者は他の2群に比べて、睡眠時間が短く、カロリー摂取が高く、BMIが高かったが、これらを調整した後でも、夜勤と血糖管理の間には有意な関連があった。
とにもかくにも、腹部肥満もがんも糖尿病も同根。健康の黄金律は不滅。帰るべき原点はただ一つ。常に栄養・休養・運動・睡眠だ。
(文=編集部)