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「洗い過ぎ」がシワや敏感肌の原因!「界面活性剤」が皮膚のバリア機能に悪影響を

洗顔は1日2回以下、洗顔料や石けんなどを使わずに水かぬるま湯だけで

 加えて、界面活性剤で皮脂が取り除かれると、皮膚に有用な働きをしている「皮膚常在菌」のバランスを崩れるという。

 「皮膚常在菌は皮脂膜に存在し、皮脂を栄養源にして生きています。皮脂が失われて皮膚常在菌が不足すると、ニキビなどが起こりやすくなります」

 池田医師は、皮膚が本来持っている機能や美しさを大事にするために、洗顔は1日2回以下にとどめ、洗顔料や石けんなどを使わずに水かぬるま湯だけで行うように指導している。

 「美しい素肌を手に入れるために、高級な化粧水や高価なクリームはいりません。『地球上で最強の美肌成分』は、自分で作り出すことができるのです。そのためにも、洗い過ぎはやめて、皮膚のバリア機能を最良のコンディションに保ちましょう」
(取材・文=森真希)


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池田大志(いけだ・ひろし)
皮膚科医。1977年、兵庫県生まれ。2004年、徳島大学医学部卒業。06年4月より、医療法人鉄蕉会亀田メディカルセンター・亀田総合病院(千葉県鴨川市)形成外科医師となる。08年4月、皮膚科に転科。さまざまな皮膚トラブルを抱えた数多くの患者の治療、スキンケア指導に当たる。亀田総合病院勤務中の10年5〜10月、長女の育児休業を取得。乳腺外科医である妻の職場復帰を支え、育児に専念する。自らの臨床経験、育休中の育児経験より大人も子どもも「洗いすぎるほど皮膚の状態は悪くなる」という事実を確信し、「皮膚のバリア機能を守るスキンケア」の啓蒙に取り組む。15年9月より、医療法人社団躍心会「江北皮フ科」(東京都足立区)の院長に就任。

森真希(もり・まき)
医療・教育ジャーナリスト。大学卒業後、出版社に21年間勤務し、月刊誌編集者として医療・健康・教育の分野で多岐にわたって取材を行う。2015年に独立し、同テーマで執筆活動と情報発信を続けている。

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