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【連載「“国民病”腰痛の8割以上はなぜ治らないのか」第26回】

体幹やコアトレーニングが腰痛に効くのは本当?インナーマッスルは「自然のコルセット」

シックスパックの見栄えで健康は得られない

 腹横筋の鍛え方は「ドローイン」という方法が有名であり効果的である。しかし、多くの人がただお腹を凹ますだけで、正しく腹横筋を使用できているかどうか疑問だ。そこで今回は、簡単に正しく行える腹横筋のトレーニングを紹介する。

①仰向けに寝る
②鼻から5秒間息を吸う
③口からゆっくりと息を吐き続ける。その時に口をすぼめ、そこからゆっくりと吐き続けるのがポイント
④苦しくなっても最後までゆっくりと吐き続ける。最後苦しくなって吐き続けている時に腹横筋が働いている

 ぜひ一度行ってみてほしい。腹横筋が使えていない人は途中で咳き込んでしまったり、息を最後まで吐ききれない場合が多く見られる。

 それが行えるようになると、最後吐ききって腹横筋が収縮している状態で、再び先ほど紹介したように息を吸ったり吐いたりしたり、また、腹横筋が収縮した状態で歩いてみたりするのが良い。

 腹横筋が自然に使えるようになると、見た目をすっきりし、さらに色々な動作が楽に動かせるようになるはずである。腹横筋は見た目的にも動き的にも非常に重要な筋肉だ。シックスパックの見栄えばかり追求しても、本当の健康は得られない。

連載「国民病”腰痛の8割以上はなぜ治らないのか」バックナンバー

三木貴弘(みき・たかひろ)

理学療法士。日本で数年勤務した後、豪・Curtin大学に留学。オーストラリアで最新の理学療法を学ぶ。2014年に帰国。現在は、医療機関(札幌市)にて理学療法士として勤務。一般の人に対して、正しい医療知識をわかりやすく伝えるために執筆活動にも力を入れている。お問い合わせ、執筆依頼はcontact.mikitaka@gmail.comまで。

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