ピコ太郎は疲労回復に効く?
ところでこのイヤーワームだが、前掲の強迫性障害の人に限らず、普通に生活してても誰もがある状態に置かれると残響地獄に陥る可能性が高い。それはずばり「疲れている時」に起きやすいとする説だ。いわれてみれば過去の体験からも、そんな気が……。
疲労困憊の時こそ無意識の鼻歌を奏でていた、なげやりな単純作業に明け暮れながらバカバカしい歌詞を繰り返し口ずさんでいた、あるいは脳のタガが外れるほど酔った際の針飛び状態的な反芻歌――等々、誰にも思い当たるふしがおありだろう。
個人的にはあれほど敬遠してきたピコ太郎の話題曲だが、もしかしたら今年の忘年会の帰り道などで「♪ペンパイナッポーアッポーペン~」と脳内ループしながら千鳥足している自分を発見するかもしれない。だとしたら、『PPAP』、恐るべし。
(文=編集部)