海外旅行中は様々な誘惑や危険が潜んでいる
この連載の第12回で、米国人のトラック運転手が強力な中枢神経興奮作用のあるαPVPが混入されたバスソルトをショップで購入し、その直後に注射して急死した例を報告した。
先に記したように、米国では簡単に危険ドラッグが入手できる。同じような事態が、日本人観光客でも起こらないとも限らない。旅行中は解放された気分に浸り、隙が生じることもあるだろう。先に紹介したスポーツ選手も、やはり興味本位から罠にはまったものと思われる。
米国での大麻使用は、日本の法律では処罰できない。しかし、税関を通過して国内で所持・使用に及んだ場合は、処罰の対象となることは言うまでもない。
危険ドラッグ、麻薬、覚せい剤は、インターネットを介して売買・輸入が行われているが、最近は税関での取り締まりが厳しくなってきている。とはいっても、いつでも誰でも自由に海外旅行ができる時代だ。海外旅行中は様々な誘惑や危険が潜んでいることを肝に銘じ、自制する必要があるだろう。