首を圧迫しない、首に負担をかけない、水分補給や運動も大切
美容室のシャンプーや美術館の鑑賞だけでなく、次のような状況でも起きやすいので、充分に注意が必要だ。
たとえば、天井の電球の取り替え作業なら、ソケットまでギリギリ届く高さの足場ではなく、余裕を持って取り替えられるような足場を確保する。草むしりをする際は、1ヵ所に止まらずにこまめに移動し、手元の草だけを取る。劇場での映画鑑賞なら、ときどき首を元に戻して血流を改善したり、首に負担をかけないようにスクリーンから離れた席で観るなどだ。
全日本美容業生活衛生同業組合連合会は、洗髪中は首の血管への圧迫を避ける、首を左右に揺らさない、洗髪後にチェアを起こす時は一声かけて首に急激な負担をかけないなど、全国の美容室に呼びかけている。また、首の負担軽減を考慮したシャンプー台を使用している美容室もあるので、気になれば美容室へ問い合わるのもいいだろう。
また、シャンプー中に目まいや吐き気などを感じたら、すぐに美容師さんに伝え、休ませてもらえば、症状が回復する場合も多い。だが、手足がしびれる、手足が動かせない、ろれつがまわらない、激しい頭痛があるなどの症状があれば、神経内科や脳神経外科をすぐに受診してほしい。
日々の注意としては、水分をしっかりと補給する、酒の飲み過ぎに注意する、ストレスを溜め込まない、ウォーキングや水泳などの適度の運動を続けるなどに留意し、コンディションを整えておきたい。
(文=編集部)