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【シリーズ「子どもには絶対に使ってはいけない生活用品」6回】

ベビーソープだからといって赤ちゃんの体にやさしいとは限らない!!

2508948.jpg植物由来のベビーソープでも安心してはいけない

(shutterstock)

 赤ちゃんの体は大人に比べて皮膚のバリア機能が未完成なので、体をきれいに洗って、雑菌などからしっかりと守ってあげることが大切です。

 その際に忘れてはいけないのは、石鹸の洗浄成分に対しても無防備ではいけないということ。お母さんたちも、それを考慮してベビーソープを選んでいると思います。赤ちゃん専門の石鹸なのだから、赤ちゃんの体にもやさしい成分を使っているはずだと......。

 たしかに、多くのベビーソープは弱酸性タイプで、赤ちゃんの肌にやさしいと強調しています。しかし、製品に記載されている成分表示を見ると、赤ちゃんの肌には危険すぎる化学物質が多く使われています。お母さんたちには、CMに惑わされず、本当に赤ちゃんの体にやさしいベビーソープを選んでほしいものです。

絶対に使ってはいけないベビーソープとは?

 そのために、次の化学物質が成分表示に記載されているベビーソープは買わないほうが賢明です。

 多くのベビーソープ(泡タイプ)の成分表示は最初に「水」が記載されています。注目するのは次に書かれている成分です。成分表示は使用量の多いものから記載されています。

 水の次に「DPG(ジプロピレングリコール)」とあったら、それは買わないことです。DPGは水に溶けにくい化学物質を溶けやすくする溶剤として使われていますが、毒性の強い化学物質です。この物質は、接触性皮膚炎を起こすと指摘されています。また、胃や腸から吸収されると、心臓、腎臓、肺に機能障害を起す危険性があります。吸い込んだりすると、中枢神経抑制を起こす恐れもあります。

 次にチェックしたいのは洗浄成分の「合成界面活性剤」の種類です。ベビーソープのほとんどは、植物由来の原料とアミノ酸を結合させた合成界面活性剤を使用しています。植物由来だから安心できると思い込んでしまう人が多いですが、それは間違いです。

 ベビーソープによく使われている洗浄成分に「ココイルアラニンTEA」があります。これはヤシ油由来の合成界面活性剤であるココイルアラニンと、TEA(トリエタノールアミン)という合成界面活性剤を結合させたものです。

 ヤシ油(パーム油)には酸化防止剤としてBHA(ジブチルヒドロキシアニソール)が添加されていますが、BHAはラットの実験で胃がんができることが確認されています。ココイルアラニンは合成アミノ酸で、鶏の餌に2.5%を添加して与えると、発育が遅れたとの報告があります。

 TEAも赤ちゃんの体に使うには不安の多い成分です。というのは、TEAは経皮吸収されやすい化学物質で、皮膚や粘膜、目を刺激するほか、体の中で発がん物質のニトロソアミンを生成する恐れがあります。

 この2つの合成界面活性剤を結合させて洗浄成分にすれば洗浄力は強くなりますが、毒性もプラスされることを見落としてはいけません。

 それから、保存料の「メチルパラベン」「プロピルパラベン」が成分表示に記載されているものも避けるべきです。皮膚炎やアレルギー性湿疹を起こす恐れがある物質がパラベン類です。

 ではどんなベビーソープなら安全で安心できるのでしょうか。

 答えは、合成界面活性剤、香料、着色剤、保存剤を使っていないベビーソープです。製品の成分表示には、「水、カリ石けん素地、石けん素地」としか記載されていません。洗浄力が弱いということもありません。多少、合成界面活性剤を使用した製品に比べて価格は高いですが、赤ちゃんの体を守るためには必要最小限度のコストと考えるべきでしょう。

郡司和夫(ぐんじ・かずお)

フリージャーナリスト。1949年、東京都生れ。法政大学卒。食品汚染、環境問題の一線に立ち、雑誌の特集記事を中心に執筆活動を行っている。主な著書に『「赤ちゃん」が危ない』(情報センター出版局)、『食品のカラクリ』(宝島社)、『これを食べてはいけない』(三笠書房)、『生活用品の危険度調べました』(三才ブックス)、『シックハウス症候群』(東洋経済新報社)、『体をこわす添加物から身を守る本』(三笠書房・知的生き方文庫)など多数。

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