筋肉は筋繊維の集合体だが、そのすべてが使われているわけではない。筋肉に指令を下すのは脳だ。脳は神経を通して、命令を筋肉へと届ける。より大きな力を発揮したり、より効率的に筋肉を使うには、脳から命令を伝える神経の経路を増やし、よりたくさんの筋繊維を動かすことができればいい。
脳からの命令をより多くの筋繊維に伝え、より多くの筋肉を働かせることを「筋肉の動員」ともいう。筋肉の動員によって、より多くの筋肉を働かせることができれば、間違いなく今以上に高い成果を出すことが可能になるはずだ。
そのため、正しいフォームで行わないと、ターゲットとなる筋群をうまく刺激できずに効果は低下する。ターゲット部位をピンポイントで刺激できるように、正しいフォームを身に付けることはとても重要だ
自信があってもまずは軽いウエイトから
たとえ筋力がある人でも、まずは軽いウエイトを使おう。軽いウエイトは、しっかりターゲットの筋群を意識でき、筋肉の動きを感じることができるので「意識」するクセがつく。
筋力があると過信して重い負荷を選ぶとフォームが崩れて、それが身に付いてしまう。また、正しいフォームを身に付けず、最初から中強度で行うと、筋力が付いていない初心者の場合、関節などを痛める可能性が高い。
目的が健康づくりでも、理想のカラダを手に入れるためでも、その基本は共通している。しっかりと、筋肉に脳からの命令が伝わり、より多くの筋肉が働けばよい。そのためには、正しいフォーム、正しい姿勢でのトレーニングの継続が不可欠なのだ。