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筋肉増強サプリの摂取、脳卒中・精巣がん・肝障害のリスク増大との研究報告

サプリ製品に禁止薬物や危険な化学物質を混入

「こうしたサプリ製品には、品質の悪い医薬品成分や禁止薬物、重金属や殺虫剤などの危険な化学物質が混入している可能性があり、安全面が危惧される製品が数多認められる」(前掲のハーバード大学院社会・行動科学教授のブリン・オースティン氏の指摘)

 オースティン氏によれば、これらのサプリについては、「脳卒中」「精巣がん」や「肝障害」など死亡と関連することを示唆した研究報告も存在するという。

 折しも、肝障害の関連については「Alimentary Pharmacology and Therapeutics(消化器薬理学と治療学)」誌に、処方箋なしで購入できる筋肉増強用サプリの摂取で「黄疸」「腹痛」などの症状に見舞われた症状例が報告された。

 対象患者の4分の3が上記の症状で「入院」を余儀なくされたが、その全員が筋肉増強目的のサプリを使用。検分の結果、いずれのサプリにも記載のない合成ステロイド「アナボリックステロイド含有」が判明した。

 前出のオースティン氏は、「政策立案者やサプリメントの製造企業、小売業者には、有意義な対策を喫緊に講じることが求められている」と訴えている。

 筋肉が裏切らないのは、生活習慣や食事、トレーニングなどのストイックな生き方による恩恵だ。筋肉アップに秘術はない。怪しげな健康食品やサプリによる安易な方法には、リスクも潜むことを肝に銘じよう。
(文=編集部)

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