「食中毒」を防ぐ3つの方法とは?(depositphotos.com)
これからの梅雨の時期に心配となるのが調理における「食中毒」である。
最近では、ウイルス性の食中毒の発生が年々増えており、一年を通じての食中毒対策が必要となっている。
これから、だんだんと気温も高くなり、湿気も上がる高温多湿な時期は、食材が傷みやすくなり、細菌が繁殖しやすい環境のため「細菌性の食中毒」が増えてきている。
いま話題の「作りおきおかず」も、見た目では分からない、食中毒が発生するレベルの菌が付着しているケースは少なくない。
特に、この時期に気をつけたい食中毒の実例を知って、予防と対策を身につけていただきたい。
食中毒菌は見た目やニオイに変化ナシ!?
共働きやDINKSなどにかぎらず、「作りおきおかず」を活用する家庭は多いのではないだろうか。
ジョンソン株式会社が衛生微生物研究センターの監修の下に行った実験では、意外な事実が明らかになった――。
作りおきをする際の調理器具(包丁・まな板・タッパー)に、食中毒リスクがある菌(黄色ブドウ球菌)が付着していたケースで長期保存したところ、初日には料理に食中毒が発生するレベルの菌が付着していることが判明。しかも7日間経過していても、見た目やニオイの変化は分からないという。
食中毒菌は、見た目やニオイの変化がなくても注意が必要だ。
今回、加熱調理をしていたとしても、その食材を菌がついたまな板の上や包丁で切ったり、菌のついたタッパーに保存したりすると、「作りおき料理」自体に菌が付着してしまう可能性がある。
20〜40代の働く主婦1000人に行ったアンケートでは、食中毒対策として「時間が経ったものは思い切って捨てる」人は多いが、まな板・包丁・タッ パー等の調理器具を「除菌・殺菌」しているという人は10%未満と少ない。