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カーリングや将棋で注目の「おやつタイム」は脳の働き方改革か?

おやつは「間食」から「補食」へ

 おやつといえば、つい手がとまらないため「負の間食」「子どもに与え過ぎ注意」「ダイエットの天敵」など、警鐘を鳴らされてきた。

 カーリング女子選手の「笑顔の7分間」にかぎらず、日常の社内や集会場、学校での部活動、いかつい印象の工事現場でさえ、「おやつの時間です」の一言で差し出される和み効果は誰もがよく知るところ。

 ちなみに「おやつ」を英語にすると「snack」。おやつの語源は、1日2食の江戸時代、労働者が八つ時(14~16時頃)に空腹対策を兼ねて栄養補給で軽食を口にしたのが始まりとされている。

 それが1日3食に変化しても、高度情報社会を生きる現代人の場合、始終、脳はフル回転を余儀なくされ、お腹も空けば脳も疲れる。

 旧来「女子好み」視されてきたおやつ類を「間食」→「補食」と捉え直し、ドライフルーツで即効のブドウ糖補給を目論んだり、バナナやフルーツゼリーを職場に持ち込む男性社員ももはや珍しくない。

 事実、会議の際、おやつを持った皿をテーブルの中央に置いた場合、参加者がそれぞれ同じ場所に/同じ距離感で手を伸ばすことから生まれる心理的な効果は侮れない、という専門家の知見もある。

 このところ「働き方改革」を声高に連呼する政府だが、もしかしたらカーリングの「おやつタイム」に潜む和みや笑顔、集中力アップや体力温存効果に注目してみるのも一考かもしれない。
(文=編集部)

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