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【連載「“国民病”腰痛の8割以上はなぜ治らないのか」第35回】

腰を痛める腹筋運動は時代遅れに~ 腰を守り<シックスパック>を目指すエクササイズ 

この方法で背筋と腹筋を同時に鍛える

 うつ伏せの状態から、つま先と肘を立てて身体を浮かす 

 すると腹筋が等尺性収縮を起こし、腹筋の力が弱ければ、これだけで<お腹がプルプルしてくる>はずだ。

 この運動の良いところは、背筋や他の体幹筋も同時に鍛えることが可能なことだ。腹筋と背筋のアンバランスは腰痛の原因になるため、このように背筋と腹筋を同時に収縮させるエクササイズは、腰痛対策でも有効である。

<足上げ運動>も効果的

 等尺性収縮を用いないが、オススメしたいのは「足を動かして腹筋を鍛える」エクササイズだ。

 仰向けに寝て、両足を45度くらいまでゆっくりと上げ、そこで5秒キープ。そしてゆっくりと下ろす 

 これだけでも、腹筋に負荷がかかるのを実感できる。先ほどの「プランク」よりも、ハードな負荷を感じるはず。しかし、腰を丸めたりしないので腰への負担は少ない。

 注意事項として腹筋が弱い人が行うと、足を下ろす時に腰がそってしまうことがあるので、そうなると腰を痛める可能性が出てきてしまう。その場合は、足の上げる角度を少なくし、簡単な負荷から行うことをおすすめする。
(文=三木貴弘)

三木貴弘(みき・たかひろ)

理学療法士。日本で数年勤務した後、豪・Curtin大学に留学。オーストラリアで最新の理学療法を学ぶ。2014年に帰国。現在は、医療機関(札幌市)にて理学療法士として勤務。一般の人に対して、正しい医療知識をわかりやすく伝えるために執筆活動にも力を入れている。お問い合わせ、執筆依頼はcontact.mikitaka@gmail.comまで。

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