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【特集「女性の膣を考える」】

3人に1人がオーガズム未経験~「セックスの悩み」を相談できない女性が増加

マスターベーションは<膣の筋トレ>

オーガズムを感じない女性も、マスターベーションならオーガズムを経験することができるかもしれない。オーガズムを得ると、女性の膣はピクピクと痙攣する。

これは、女性器周辺の筋肉の収縮によって起こる。そのため、この部分の筋肉量や機能がいいほうが、オーガズムが得やすく、より大きなオーガズムを得ることができる。

 つまりマスターベーションは、膣の機能を高める<筋トレ>なのだ。オーガズムを経験することで、罪悪感やはずさかしさなども薄れてくる。

 マスターベーション初心者なら、クリトリスとその周辺へのやさしい刺激で、ほとんどの女性がオーガズムを得られる。膣にも快感スポットはあるが、その位置は人によって微妙に違う。

 膣内に指を挿入して快感スポットを探すときには、膣内にも使用できるジェルなどでうるおしてから行うと、初めてでも緊張がやわらぎ探しやすい。

 女性器専用ジェルにはいろいろあるが、「インクリア」という商品は、<膣を潤わせて性交痛を予防する>として婦人科医もすすめている。細い流線型のアプリケーターをタンポンのように膣に挿入してジェルを注入する。マスターベーション初心者や性交痛のある女性にはおすすめだろう。

自らのカラダを積極的に「知る」

 マスターベーションに罪悪感を感じる女性は少なくない。だが、女性はオーガズムを得ることで女性ホルモンが分泌され、自立神経も整い、結果として美肌の効果も――と説く医療者は多い。

 むしろ、現代の潮流は<したほうがいい>かもしれない。前出のJEXの調査結果でも、調査対象女性の7割強が「マスターベーションをしている」と回答している。

 性に関する話題は、女性にとっては話しづらい「秘め事」だったかもしれない。だが、自らのカラダを積極的に「知ること」は、セックスライフの充実だけでなく、生活の質の向上にもかかわる大切なテーマだといえる。
(文=編集部)

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