「体育の時間」が好きな子と嫌いな子
日本では一般的に、運動やスポーツとの出会いは学校教育における「体育」の授業だろう。運動は先生から教えられるもの――。そして、何かしらの要因で「体育の時間」が「好きな子」と「嫌いな子」が生まれる。後天的に運動能力が身に付く人もいるが、これは成人してからの「運動嫌い」にも結びつく。
義務教育で初めて出会う運動体験は「誰かに教えられて体を動かすのが身につく」という国民性を生んでいるようにも感じる。体を動かす楽しさや爽快感、それでもたらされるカラダの変化をあまり感じることなくオトナなった人たち……。彼らが運動を習慣化するのは難しいだろう。
もし、あなたが「運動嫌い」の場合、過去の経験を振り返ることも、克服するポイントになるかもしれない。
たとえば、うまくできなくて失敗した、恥ずかしい思いをした、先生や監督に怒られてトラウマになった、部活動での人間関係、いくらやっても上手にならない……。運動嫌いになったさまざまな出来事があるだろう。
だが、オトナになった今、そんなこととは無縁だ。自分のペースで無理をせずに運動できる。強制する人もいないし、気のあった仲間と楽しめばいい。イヤになったらやめてもいい。
フィットネスクラブやスポーツジムを活用すれば、トレーナーなどが、あなたのニーズにあった正しい運動やその方法を提供し、楽しさや達成感、成功体験をもたらすだろう。
(文=村上勇)