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豊胸サプリ「プエラリア・ミリフィカ」で健康被害が急増中!韓国や欧州連合は使用や販売を禁止

韓国や欧州連合は「プエラリア・ミリフィカ」の使用や販売を禁止

 生理不順が続けば、子宮内膜増殖症や閉経後の子宮内膜がんになるリスクが高まるが、女性ホルモンが減少する更年期の女性なら、摂取しても問題ないだろうか?

 更年期症状が緩和すれば、医師が行う「ホルモン補充療法」と同じ効果が出たといえるが、更年期の女性でも血栓症、子宮内膜がん、乳がんのリスクが高まる事実は変わらない。

 韓国や欧州連合は、「プエラリア・ミリフィカ」の使用や販売を禁止している。原産国タイでは1日摂取量を100mg未満と定めている。しかし、日本ではサプリに使う成分の含有量の規制はない。

妊娠12週以降に、医薬品やサプリを使用した妊婦は、何と68.8%も!

 豊胸サプリ「プエラリア・ミリフィカ」の真偽は五里霧中だが、言うまでもなく、妊婦の摂取は、絶対にご法度に願いたい。妊娠中の医薬品やサプリの摂取に警鐘を強く鳴らす研究があるからだ。

 東北大学大学院医学系研究科環境遺伝医学総合研究センターの小原拓准教授(薬学)と西郡秀和准教授(産科学)らのグループは、約10万人の妊婦を対象に、「日本人妊婦の医薬品・サプリメント使用実態調査」を実施した。

 その結果、妊娠12週以降に医薬品やサプリを使用した妊婦は、68.8%に上る事実が明らかになった(『Pharmacy誌(電子版)』2017年4月10日)。

 このような国内での大規模調査は少ないが、今後、妊娠中の医薬品やサプリの使用が新生児にもたらす影響についての研究が早急に進むように期待したい。

 人生何事も功罪があるように、医薬品もサプリも、功罪がある。とりわけ、妊婦の摂取は熟慮の上、差し控えた方が賢明だろう。
(文=編集部)

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