あなたはどのタイプ? 治療反応性を見極めるよう
つまり、<治療反応性がよい人>にとっては、「どの治療法を選ぶか」は小さな問題なのだ。
それよりも、治療反応性が高いタイプか、低いタイプなのかを見極めることが重要である。さらに治療反応性が悪いタイプは、それを解決することが慢性腰痛の改善につながるひとつのポイントとなる。
だが、治療反応性を見分けるかはとても難しい。詳細な問診などで、腰痛を引き起こす背景に<社会的な問題>が潜んでいないか、<心理的な問題>をはらんでいないか、これらを一つひとつ調べて明らかにしていく。
慢性腰痛は非常に複雑である――。それは、慢性腰痛の起因が複数に分かれているからだ。心理的な問題がメインな人もいれば、普段の姿勢の悪習慣で慢性化している人もいる。
だから、慢性腰痛をひとくくりにして実験しても、「よくなる人もいるし、よくならない人もいる」という結論になってしまうのである。
あなたが腰痛に悩んでいるなら、まずは、なんでもいいから体を動かすことからはじめてみよう! それがヨガであろうが理学療法であろうが、ピラティスだろうが、大きな問題ではない。なんでもいいからアクションを起こすことが大事なのだ。
その結果、改善しないならば、それは治療の反応性を悪くしている<別の原因>があるかもしれない。それが腰痛を慢性化させている可能性がある。