ブルドッグやシェパードは重度の肺感染症を発症しやすい!ネコに感染するリスクも!
症状はどうだろう? ヒトのインフルエンザのように、咳、発熱、体調の悪化などを伴う。症状は1週間ほど続くが、その後さらに1週間前後にわたって咳が残ることもある。治療薬はなく、水分補給、栄養補給、輸液などの対症療法しかない。
Parrish氏は「60~80%で予防効果が期待できるワクチンもあるので、接種すれば感染しても軽症で済む。だが、数週間の間隔をあけて2回接種しなければならない。ドッグショーや預かり施設などに連れて行くなら、感染リスクが高まるため、接種すべきだ」と強く勧める。
なお、ヒトと同様に、イヌもインフルエンザによって死ぬことがある。特に高齢や幼齢のイヌ、他の疾患があるイヌはリスクが高い。Dubovi氏は「細菌性肺炎を併発すれば、特に重篤化しやすい。ブルドッグやシェパードなどは、重度の肺感染症を発症しやすいので、要注意だ」と話す。
さらに、このウイルス株は、ネコに感染するという報告もある。愛犬家だけでなく、愛猫家も油断できない。わが家のワンニャンたちも、「対岸の火事だよ〜」と能天気に昼寝していられなくなるのだろうか?
(文=編集部)