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「メガネ」から「コンタクト」への悩み~4月からの新生活で3人に1人がイメチェン!

ズボラ派は「アカントアメーバ角膜炎」に要注意!

 新年度を機にイメチェン(=コンタクト)デビューを目論んでいる方は、ぜひ初期段階からメンテナンス上の手抜きや不適切な使用法を避けて、一日でも早くプラスの影響(効果)を手にしてほしいものである。

 とりわけ気を付けてほしいのが「アカントアメーバ角膜炎」と呼ばれ、目の黒目部分に感染して起こるコンタクト使用者特有の病だ。水道水から土壌に至るまであらゆる環境下で生息・増殖する微生物の一種、アカントアメーバは、一つのコンタクトレンズを長期間使いまわしたり、アバウトな扱いを続けていると増え、角膜炎の原因となる。

 昨今、主流の「1日使い捨てタイプ」の場合は神経質になる必要もないが、感染者の大半は2週間使用のソフトコンタクト派や、事前の入念な手洗いが欠かせない(=洗浄・すすぎ・保存・消毒を1液で行なえるが、確実で丁寧なこすり洗いが必須の)MPS洗浄液の使用者だという。

 2009年とやや古い調査結果だが、全国の大学病院では年間155人がこの「アカントアメーバ角膜炎」と診断されている(愛知大学眼科学教室)。そうなれば現状では特効薬もなく、最悪例では失明の可能性もあるというから「使用期限の無視」や「アバウトな扱い」のリスクは侮れない。

 また、レンズ保存の際の、保存液の交換を怠るのも細菌繁殖の原因となる。保存液は横着せずに定期的に交換し、レンズケース自体も水道水で洗って乾かしながら使おう。

 どうも自分の性格上、正確で丁寧なメンテナンスが続かなそう……でも、コンタクトにしたいし、そのプラス効果の恩恵にあずかりたい――そんな不器用派は1日使い捨てタイプを薦める。オシャレ志向で目を傷つけては、それこそシャレにならない。
(文=編集部)

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