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避妊は女性がするものか? 男性用「避妊注射」は効果も副作用も高い!実験では自殺者も!

男性用の「避妊注射」に課題が残る理由とは?

 近頃は、男性用の避妊注射に、ある程度の有望性が示されるようになった。しかし依然として、効果の向上と、重度の副作用への対処に、課題が残っている。

 世界保健機関(WHO)リプロダクティブヘルス研究部門のMario Festin氏らが実施した国際的な臨床試験では、避妊注射の有効性は他の避妊法と比べても良好だと示されたものの、副作用が高頻度に見られたため早期に中止されてしまった。

 これは、テストステロンを別の性ホルモンであるプロゲストゲンと併用することにより、副作用を制限するとともに効果を増大させることを目標とした。治験者は世界7カ国、18~45歳の健康な男性320人。被験者はいずれも精子数が正常で、18~38歳の女性パートナーと1年以上、1対1の交際関係にあった。

 被験者に8週間ごとにテストステロン/プロゲストゲン注射を投与したところ、そのうち274人では精子数が目標値の100万個/mlまで低下した。このうち266人について研究を継続した結果、妊娠率は100人あたり1.57人で、これは他の可逆的避妊法と同程度であった。

 注射に関連する可能性の高い副作用が771件発生し、特に挫瘡(にきび)、性欲増大、筋肉痛、気分障害および情緒障害がよく見られた。20人が副作用のため脱落し1人が自殺、最終的には本試験の早期終了に至った。ただし、75%以上の被験者が、「将来的にこの避妊法をぜひ利用したい」との考えを示した。

 今後、男性用の避妊が一般的になるのか。それともジェラッシ氏の話す通り、やはり難しいのであろうか。
(文=編集部)

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