中国ECサイトのは罠がいっぱい!Kaspars Grinvalds / Shutterstock.com
<11月11日>は中国で「男性独身者の日」とされている。中国では特に男性の独身者のことを「光棍」(つるつるの棒の意)といい、棒が4本並んでいるように見えることから、学生の間で祝われるようになった。
1990年ごろから 筆者の出身校南京大学の後輩が「臥談会」(座談会の言葉になぞらえ、夜寝る時ベッドに横になっての話会)でふざけてで作った祭りの日なのに、いまや中国全土、さらに世界中の華人社会にまで普及している。
さらに 2009年11月11日から、アリババグループのショッピングサイト淘宝網(タオバオワン)の戦略によって、インターネット上のショッピング・フェスティバルにもなった。つまり未婚者が自分のために買い物をする日として定着している。
しかし 今年は「光棍節」の直前に、専門家が莫大なショッピングプロモーションに対して、理性的に買い物をし、eコマースの、偽割引などの落とし穴に落ちないよう、呼び掛けている。
事前に価格を引き上げセール時の値引率を偽装
11月7日の《新京报》の報道によると、モニタリングの結果では、去年の同じ頃 、743万件のセール商品中52.99%の商品で価格は先ず上昇して、後「光棍節」当日に安くなっていた。こうした現象を<先昇後降>という。つまり「光棍節」の値引き率の高さは見かけだけで、もともと価格上昇によるフェイクだ。
90万件ベストセラーの商品の<先昇後降>では実に75.52%も価格が急上昇、3.26%のセール商品では上昇率がなんと200%以上であった。
ネットワーク・セキュリティの専門家はこうした販売業者の偽プロモーションを要注意と消費者にリマインドした。
11月7日に《京華時報》では、消費者は業者とよく確認し、業者がその後否認することを防ぐために、プロモーション画像、活動のルール、ギフトリスト、注文ページ、チャットの記録やその他の関連情報を保持するべきだと指摘している。
悪質なネットショップが嘘の消費者好評で信用格付けを向上させること、顧客サービスを偽装して消費者のお金をだますこと、フィッシングサイト等々、手段が絶えず出ているのだ。
中国のサイトで商品を購入する場合は、ショップの選択、ブランド品の真偽、効果的にプロモーション品を獲得方法などをよく考え、トラブルが生じた自分の利益を守るために、消費者権益関係部門へちゃんとクレームすることをお勧めする。