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【連載「乳酸菌で腸内環境を改善、がんも予防!」第20回】

乳酸菌でストレス緩和!「脳腸相関」が良好になれば腹痛・下痢・便秘・睡眠障害も解消

乳酸菌は不眠症解決にも役に立つ

 睡眠にまつわるトラブルも現代社会の大きな問題の一つ。忙しい現代社会で生活リズムの乱れやストレスの増加、睡眠時間の減少のために、入眠障害や中途覚醒、睡眠の質の低下が起こり、そのため日中に疲労感や倦怠感を感じるなど睡眠のトラブルの内容は多岐にわたっている。

 このような睡眠障害にも乳酸菌が効果的であることを裏付ける実験が行われている。

 マウスに乳酸菌を混ぜたエサを4週間摂取させた後、睡眠障害を誘発するようなストレス負荷を2週間続けて、回転輪でのマウスの活動量を測定した。その結果、普通のエサを与えていたマウスでは、睡眠時間帯に寝つきが悪くなり、活動時間帯の活動量が低下してしまったが、乳酸菌を与えたマウスは活動時間帯の活動力の低下が抑制されていることがわかった。

  つまり、乳酸菌はストレスをやわらげ、安眠をもたらす効果をもっているといえる。

連載「乳酸菌で腸内環境を改善、がんも予防!」バックナンバー

後藤利夫(ごとう・としお)

新宿大腸クリニック院長。1988年、東京大学医学部卒業。92年、東京大学附属病院内科助手。「大腸がん撲滅」を目標に独自の無麻酔・無痛大腸内視鏡検査法を開発。大腸内視鏡40000件以上無事故の大腸内視鏡のマイスター医師。一般社団法人・食と健康協会顧問。著作に『あなたの知らない乳酸菌力』(小学館)、『その便秘こそ大腸ガンの黄信号』(祥伝社)、『腸イキイキ健康法』(主婦と生活社)、『腸をきれいにする特効法101』(主婦と生活社)、『腸いきいき健康ジュース』など多数。大腸がんのインターネット無料相談も実施中。
新宿大腸クリニック
公式HP http://www.daicho-clinic.com

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