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【シリーズ「AIと医療イノベーション」第3回】

人型ロボット「Pepper」が遠隔操作で介護サービス〜飛躍的に広がる医療ロボットのニーズ

介護施設だけでなく病院でも活躍

 このような人間と介助ロボットの役割分担を明確にしたマンマシンインターフェイスの仕組みは、介護施設だけでなく、病院でも一貫している。

 たとえば、ロボットがベッドのシーツや食事などを運ぶ。フルオートで血液検査を進め、心拍数を測定する。自走して手術室を殺菌する。トイレで用を済ませた後にズボンを上げる。入浴、着衣、歩行を介助する。ロボットたちの活躍は実にめざましい。

 阿久津所長によれば、今後は、介護機器の開発、ヘルスケアデータの共用などに努めつつ、デンマークなどの北欧諸国との業務提携を深めていくという。

 ちなみに、管理栄養士がビデオチャットシステム「LiveCall」を活用し、個々人に合わせた食事アドバイスをする対面指導サービスがある。人型ロボットPepperなら、栄養指導を受けたい遠隔地の高齢者、要介護者、身体障害者などに対して、管理栄養士の映像、音声、チャットを使った双方向のアドバイスやコミュニケーションを実現できる。

 介護も医療も栄養管理も、ニーズがあれば、Pepperが活躍できるシーンはどんどん広がっていくだろう。Pepperに期待しよう。


佐藤博(さとう・ひろし)
大阪生まれ・育ちのジャーナリスト、プランナー、コピーライター、ルポライター、コラムニスト、翻訳者。同志社大学法学部法律学科卒業後、広告エージェンシー、広告企画プロダクションに勤務。1983年にダジュール・コーポレーションを設立。マーケティング・広告・出版・編集・広報に軸足をおき、起業家、経営者、各界の著名人、市井の市民をインタビューしながら、全国で取材活動中。医療従事者、セラピストなどの取材、エビデンスに基づいたデータ・学術論文の調査・研究・翻訳にも積極的に携わっている。

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