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【シリーズ「AIと医療イノベーション」第1回】

医師の診療をフォローする人工知能による医療診断システム「ホワイト・ジャック」!

医師は「うっかり」が未然に防げる。患者は安心して適確な検査や治療を受けられる

「ホワイト・ジャック」を搭載した人工知能医療診断システムのメリットとポテンシャルは限りなく大きい。クラウドにある過去の膨大な医療ビッグデータを活用し、「ホワイト・ジャック」と医師がデータをダブルチェックするので、誤診が減り、診断精度が高まるだけでなく、医師は最適な治療方針が立てられ、診断能力も均質化する。しかも、「ホワイト・ジャック」なら、難病、感染症、合併症、医師が診断経験のない稀少な症例でも、スピーディに最適・最善の診断情報をアウトプットできる。

 つまり、医師は高度な診断と確信的な意思決定が行え、「うっかり」が未然に防げる。一方、患者は信頼性の高い診断だけでなく、安心してより安全で適確な検査や治療の恩恵を受けられる。まさにWin-Winの情報システムなのだ。

 石川教授によれば、今後は自治医科大学で運用試験をスタートし、全国の医療機関と協力しながら、診療データのほか、介護データや生活状況などの関連情報を横断的に把握できるように改善し、さらに包括的な人工知能医療診断システムをめざすという。

*参考文献『この1冊で丸ごと分かる!人工知能システム』(日経ビッグデータ)など


佐藤博(さとう・ひろし)
大阪生まれ・育ちのジャーナリスト、プランナー、コピーライター、ルポライター、コラムニスト、翻訳者。同志社大学法学部法律学科卒業後、広告エージェンシー、広告企画プロダクションに勤務。1983年にダジュール・コーポレーションを設立。マーケティング・広告・出版・編集・広報に軸足をおき、起業家、経営者、各界の著名人、市井の市民をインタビューしながら、全国で取材活動中。医療従事者、セラピストなどの取材、エビデンスに基づいたデータ・学術論文の調査・研究・翻訳にも積極的に携わっている。

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