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品薄の電子タバコ「アイコス」溺愛芸人も困惑~「副流煙」は無害でも問われるマナー!?

タバコ芸人も溺愛トークする話題沸騰の「iQOS(アイコス)」

 電子愛煙家の増殖ぶりを強く印象づけたのが、テレビ朝日系の人気番組『アメトーク』の「最新・タバコ芸人」(4月28日放送)という企画だ。特集タイトルをそう掲げながら、内容自体はほぼ全編に渡って「iQOS(アイコス)」という製品への溺愛トークに終始した。

 マルボロ電子タバコ「iQOS」はフィリップモリス社が昨年発売を開始したヒットスティック型タバコで、開発費は実に2500億円とか。『アメトーク』の性格上、過去の「フリスク(=清涼菓子)芸人」特集と同様、決してタイアップ企画ではないだろう。

 iCOSは「煙が出ない」「灰が出ない」「火を使わない」「有害物質も少ない」、にも関わらず「タバコ感がある」という特徴を持つ。しかも、そこそこな値の張る商品なのに、話題沸騰で現在も品薄状態が続いている。

 今回の番組企画に際しては、放送前から「もっと買えなくなるので特集はするな!!」という愛煙家の悲鳴も多くネットに書き込まれていた。

 わが国の場合、日本たばこ産業が販売する「Ploom TECH(プルームテック)」が話題だ。法的には「電子タバコ」ではなく「パイプタバコ」という分類となる。

 3月上旬にお目見えし、福岡市の一部販売店及びオンラインショップで発売を開始した。たばこ葉が詰まった専用カプセルに、霧化したリキッドを通すことで味わう独自テクノロジーが売りだ。
 
 やがては製造タバコの市場規模を覆しかねないほどの勢いで急成長中の、この電子嗜好品。お笑い芸人たちが特集ネタにするほどの普及ぶりをみせる日本では、愛煙家自身や「受動喫煙」「副流煙」などの健康被害論議もこれからが本番をむかえるのだろう。

電車やバスでいきなり電子タバコを吹かしたら……

 実際、バスの同乗者がいきなり電子タバコを吸い始めて注意すべきかを迷ったとか、禁煙エリアでの賛否や考え方を問うネットの書き込みも最近は散見する。

 仮に「法的には問題なし」の電子タバコでも、「マナー上の責任が問われる」という悶着が今後はくり広げられるのだろうか?

 それにしても何故、電子という文明力に頼りながら、その筒状のかたちや「煙」の代替え感など前世期の遺品(=製造タバコ)に似せようとするのだろうか。非喫煙者にはどうでもいい些末な問題だが、その追体験への執着ぶりが面白い。
(文=編集部)

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