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【連載「乳酸菌で腸内環境を改善、がんも予防!」第11回】

乳酸菌で「アトピー性皮膚炎」が改善〜アレルギー予防には“小腸の免疫アップ”

乳酸菌を継続的にとることでアトピー性皮膚炎の改善を示すデータが

 実際、乳酸菌を摂取することでアトピー性皮膚炎の発症率を抑えられるというデータいくつも発表されている。

 たとえば、両親がアレルギー体質だと一般的に子どもにもその体質が遺伝する確率は高くなることが知られている。

 しかし、フィンランドでの実験では、アトピー性皮膚炎の家族歴のある妊婦を対象に、出産1カ月前から出産6カ月後まで乳酸菌を継続的に摂取したグループは非摂取グループに比べ子どものアトピー性皮膚炎の発症率が半減し、しかもその効果が7年経過しても効果があることが示された。

 さらにアトピー症状を持つ小児に対しても乳酸菌の継続的な摂取は症状の改善に効果があることも証明されている。アトピー性皮膚炎の症状を持つ子どもに8週間乳酸菌を摂取させたところ、その多くに症状やかゆみの改善がみられたという。

 アトピー性皮膚炎に特に効果があるとされる乳酸菌は、LGG菌やL-92株、KW3110株、K-2株、L-55株などである。


連載「乳酸菌で腸内環境を改善、がんも予防!」バックナンバー

後藤利夫(ごとう・としお)

新宿大腸クリニック院長。1988年、東京大学医学部卒業。92年、東京大学附属病院内科助手。「大腸がん撲滅」を目標に独自の無麻酔・無痛大腸内視鏡検査法を開発。大腸内視鏡40000件以上無事故の大腸内視鏡のマイスター医師。一般社団法人・食と健康協会顧問。著作に『あなたの知らない乳酸菌力』(小学館)、『その便秘こそ大腸ガンの黄信号』(祥伝社)、『腸イキイキ健康法』(主婦と生活社)、『腸をきれいにする特効法101』(主婦と生活社)、『腸いきいき健康ジュース』など多数。大腸がんのインターネット無料相談も実施中。
新宿大腸クリニック
公式HP http://www.daicho-clinic.com

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