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ベッキーの不倫騒動で浮上~なぜ、成功者はパートナーの“グレードアップ”に走るのか?

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現代版トロフィー・ワイフ? (ベッキーさんの公式サイトより)

 新年早々、芸能界を震撼させた、優等生女優・ベッキーさんとバンド「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音さんの不倫報道。

 1月下旬に収束を見せるかと思いきや、同28日発売の『週刊文春』に新情報が掲載。2人が励まし合うときの合い言葉「レッツ・ポジティブ」がネット上であっという間にトレンドに。

 とうとう、ベッキーさんが休業を表明する事態になってしまった。

 早くも流行語大賞が狙えそうなフレーズを、次々と生み出すこの騒動。メディアが不倫相手である川谷さんを「トロフィー・ワイフ症候群」と表現したのもそのひとつだ。

 トロフィー・ワイフ(Trophy Wife)とは、アメリカでよく使われる俗語。一般には、巨万の富を築いた者や社会的地位が高い者が、力を見せつけ箔を付けるために、金や権力に物をいわせて得た、若く美しい妻のことをいう。

成功した男なら誰もが陥る?

 下積みを経てブレイクした川谷さんが、売れない時代に支えてくれた一般人の妻を裏切り、「今の自分に相応しい」と考える人気タレントのベッキーさんに乗り換えた……。

 まるで“勝者”である自分へのトロフィーのように新しい女性を手に入れたというわけだ。もっとも今までも多くのミュージシャン(に限らないが)が、売れたとたんに元妻を捨てて世間を騒がす、ケースは少なくない。

 なぜ、成功した男は、グレードの高い女に走りたがるのか。

 それについて、トロフィー・ワイフ症候群は、「進化心理学の典型的な事例」と分析する専門家もいる。

 進化心理学とは、社会学と生物学の観点から、人間の心と本質を考えようとする学問。人間の心理的な活動は、生物学的進化の過程で形成されてきたと考えるものだ。

 その定義では、人が恋愛をする究極の目的は「子孫を残すため」だ。人を好きになることを通じて繁殖のパートナーを選び、できる限り多く自分の遺伝子をもつ子孫を残す――。

 それは生物としての本能に他ならない。しかし女性の場合、1年で繁殖可能な子孫は通常ひとりだ。さらに出産適齢期は短いため繁殖パートナーをよく吟味する必要があり、一度決めたらそう簡単に乗り換えることはできない。

 それに対して男性は、常に繁殖行動が可能だ。多くの優秀な子孫を残そうという本能から、繁殖のパートナーを探し続け、結果として浮気傾向が強くなる。

 ましてや社会的に地位を得て周囲に人が群がり、万能感に浸っているときは、より美しい女性に目を奪われるのは自然なことらしい。つまりはどんな男もトロフィー・ワイフを追い求める性質があるといえるだろう。

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